「優しくしてあげて」
セッションというのは不思議なもので、コーチカウンセラーがクライアント(相談者)を思い、ふいに心から出る声掛けが、そのまま自分へのメッセージになる、ということが、よくある。
勿論日常でもそんな場面は多いのかもしれないが、私はいつもセッションが終わって振り返りの時間を大切にしていて、時に何故あの言葉を使って、メッセージを伝えたのだろう?となるときがある。
ある相談者さんは、自分が感張り屋であることにも気づけない程の頑張り屋さんで、 お休みの日も、仕事のことが気になって気になって、しっかり休めていなくて、疲労もたまりやすい、というお話が出た。
その背景やいろんな話の流れから、最後に私からポロッと言葉になったのが
「自分に優しくしてあげてほしい」「一生添い遂げる自分自身だからこそ、その自分の気持ちを優しく受け止めてあげてほしい」
「??自分に優しくする?ですか?考えたこともなかったです。」
その後も対話の中から様々な気持ちが溢れてこられた様子で、「実践してみます」となってセッションは終わり、
その後の振り返りの時間、私は、私の心の声を聴いた気がした。
「優しくしてあげてほしい、って私もだからねっ。伝わったね。私が受け取ってくれたからだね」
そんなメッセージ。
時として、そして結構多くの場合、他者へのメッセージの中に【強い自分へのメッセージ】が隠されていることがある。